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にこにこ人生読書ノート

にこにこ人生読書ノート

田原総一郎さん


「田原総一郎の聞き出す力」                  ★★★★☆
  田原総一郎  カナリア書房
・書かれた文章には限界がある。ところが、話を聞くということは、聞き方次第で、当人が話しにくいこと、意識の外にあったこと、すっかり失念していたことまで聞き出すことができる。当人の中で曖昧のままになっていたことまで、重ねて聞くことで整理されていく。当人が予想していなかった論理まで発展する。聞くということは楽しいことである。
・話を聞きだすなによりのコツは、相手に惚れることである。
・放送禁止用語 その言葉を使うといろんな団体からクレームが来るから、クレームが来るとそれに対応するのが面倒だ、あるいはクレーム自体が怖い、じゃあ言わないほうがいいだろうっていうんで、クレームが来そうな言葉をテレビ局がどんどん放送禁止用語にする。
・学校時代の問題ってのは必ず正解があるんだ。ところが社会に出ると、答えはないんですよ。答えは自分で作るしかない。間違っているかもしれない、でも作るしかない。社会人に求められるのは、答えをどっかから聞き出すんじゃなくて、自分で考え出す能力というかそういう力。
・自由の裏には責任があるんだけど、そういう責任っていうのはいったいなにに対する責任なのか。平等というその裏に、当然競争があるんだ。競争と平等。
・話をしながら、相手がドンドン自分のことを好きになる。そうするとこっちも相手をもっと好きになって、そのうちに本当に惚れる瞬間が来る。その瞬間だね、相手が本音をポロッと出すのは。
・スリリングじゃないってことは、リスクもないってことで、僕はリスクのない仕事なんていうのは実につまらないと思っている。命を張るからおもしろいんだよ。
・世の中というのは、本当は白か黒かじゃ割り切れないんです。白と黒との間にはグレーがある。それも白に限りなく近いグレーだったり、黒に近いグレーだったり、それこそグレーといっても、それは無限にあるわけ。だからそれをイエス、ノーで答えろというのは、これは実に難しいわけね。
・「われわれは」ではなく「私は」
・スキルとウィル
・経営は論理七分に無理三分
・自信が持てないときは、まず情報を開示しろ。
・仮説を立てられる奴が生き残る。
・意見が変わることは悪いことではない。むしろ変わらないで、イデオロギーにしがみついて、時代からどんどん遊離することのほうが問題。
・危機感が希望を生む
・プロは反常識、非常識の発想が必要
・次なる常識を作るためには、常識の範疇を越えた仮説を立てること


「経営の極意」                        ★★★★★
  田原総一朗  幻冬舎
・従業員の生活の安定、株主へのリターン、社会への貢献、それから次の投資をするための余剰金を得ること、この4つをきっちりやるために会社は存在している。
・業績が悪いのは過当競争のせいでも、不況のせいでもない。業績不振の理由を外部に求めるのは、無責任な口実作りで、問題は内部にある。
・目標をはっきり期限を付けて打ち出す。公約を明確に打ち出し、経営の過程を公表する。透明な経営。
・事にあたって「狂」の世界に入れるものでなければならない。
・仕事10則
  1.基本に忠実であれ 困難に直面したときに志を高く持ち、初心を貫き、常に他人に対する思いやりの心を忘れるな
  2.口先や頭の中で商売するな 心で商売せよ
  3.生きた金を使え 死に金を使うな
  4.約束は守れ 守れないことは約束するな
  5.できることとできないことをはっきりさせ、イエス・ノーを明確にせよ
  6.期限のつかない仕事は仕事でない
  7.他人の悪口をいうな 他人の悪口が始まったら耳休めせよ
  8.毎日の仕事をこなしているときに、今何をすることが一番大事かということを常に考えろ
  9.最後までやり抜けるか否かは最後の一歩をどう克服するかにかかっている これは集中力をどれだけ発揮できるかによって決まる
  10.二人で同じ仕事をするな お互いに相手がやってくれると思うから抜けができる、一人でやれば緊張感が高まり、集中力が生まれ、良い仕事ができる
・エリートの3つの条件
  1.自分で企画を立てることができる
  2.自分の企画をきちんと説明し、必要な人に協力させる能力があること
  3.失敗したときの責任をとれること
・過去のことは忘れる。消しゴムで消すようにしている。
・社会とはこういうものなのだ、という話をいろんな人が諸君にしただろう。ところが、全然そうではないのだ。社会というのは、我々が作るものなのだ。間違った惰性は、我々が打破しなければならない。そして新しい習慣というものを、我々は作っていくのだ。
・誰でも一度は勝てる。が、勝ち続けるということは非常に難しい。勝つというのは相手より優れているということです。それは凡ではなく非凡であるから勝つ要素が出てくる。非凡であるということは、いわゆる常識の枠内からは決して生まれない。はっきりいえば、クレージーな部分が必要だ。
・人間同士の間で、理論だけでは組織は絶対に作れない。できたとしても脆いものです。といって、感情だけでもべたついてきてダメです。理論と感情が、ドロドロにからみ合って、苦汁のように搾り出された組織が本物だ。企業という組織は笑顔の中からは生まれない。組織は涙の産物です。
・経営は一人の人間の我で貫かれなくてはならない。
・実質と虚ですよ。実と虚を見分けないといけない。社会で何か生み出すかどうかということ。つまり事業を通じて何かを生み出す。生み出すものが実で、何も生み出さずに自分だけが利益を得るという、これは虚です。
・粗にして野だが、卑ではない。
・技術力とか販売力とか、戦略論とか戦術論とか会社を経営するために必要なことはいろいろあるが、しかしそれはワン・オブ・ゼムであって、大事なのはトップの器量なのだ。
・「敬天愛人」…常に公明正大な心で仕事に当たり 天を敬い 人を愛し 仕事を愛し 会社を愛し 国を愛する心
・仕事を通じてお前しか知らない、お前しかできないというものを身につけろ。それが生きているという証拠だ。
・徹底したお客さん指向であり、現場指向である。
・商売で成功する秘訣は「運・鈍・根」
・失敗とは何か。失敗とはチャレンジを諦めたとき、それを失敗という。
・一点豪華主義




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